テロよりも怖いもの 伊勢志摩サミット閉幕を機に思うこと
2016 G7伊勢志摩サミット
— 碧志摩メグ (@aoshimamegu) 2016年5月27日
無事に終了!
みんなありがとう!💛
☆彡*v(*^▽^)・*゚+二コ:*☆゚彡#三重県志摩市#賢島#碧志摩メグ#伊勢志摩 pic.twitter.com/oECCIOLUDl
2016年5月、伊勢志摩サミットが開催されましたが、報道を見る限りテロ事件などもなく、無事閉幕を迎えました。
サミットでの会合の内容がニュースなどで取り上げられ、賛否様々な意見が飛び交っておりますが、現場の声としたら、「やっと終わってくれた。」というのが正直な所ではあります。
サミットでの成果、安部首相は日本の国益のため何をやったか、と言った政治評論をしたいわけではない。
テロの脅威をしのぐ脅威と日々隣り合わせに我々は生活をしている。そんな事を考えたので簡単にではあるが書き記しておきたいと思ったわけだ。
サミット開催前から開催中にかけての伊勢志摩方面では、
警察の厳重な警戒の効果は大きく、街中は他県からも大勢応援に駆けつけた警官だらけで異様な雰囲気となっていました。おかげで、住民の人達は検問やテロの不安などで外に出るのを控えるようになり街の活況は低い状態が数日間続きました。
ともあれ、本当にテロが起きなくてよかったと胸をなでおろしていると、
まてよ、
テロなんかよりももっと気をつけるべきものがあるのではないか?
という考えが湧き起こり頭から離れませんでした。
日本において、テロの死者数と、交通事故での死者数を考えた場合、私達はどちらが意識を高く持って気をつけておかなければならないか、という問題。
日本での、
・2015年テロでの死者数→調べたが数字を見つけられず(問題にならないぐらい少ない?)
・2015年交通事故での死者数→4,117人 (事故後24時間以内に死亡が確認された件数)
思考整理
テロでの被害はなかなか防ぎようがありません。なぜなら、人がいるところを狙ってテロが行われるからです。命を落とす犠牲者が出ることが大いに想定されます。私たち一人ひとりが気をつければ済むといったといった次元ではなく、国を上げて対策を打たなければならない。
一方、交通事故はどうでしょう。
運転者全員が安全運転を努めておられるでしょうか。
交通事故の原因は、安全運転がなされていないことが大きな要因です。
つまり、私達一人ひとりの意思によって大きく変えられる。安全運転をすることで不幸な事故を減らすことが出来る。まだまだ手を打つことが出来るということです。
それを差し置いて、テロの脅威におびえる。
これは人間が持っている感情なのでどうしようもないとも言える。身近な生存危機問題として、テロのニュースを見たあとで、冷静に、テロよりも今日自分が車を運転する事こそ気をつけなければならない問題だ。と思い至ることはあまりない。
関連して、こんな記事を見つけた。
古本屋の殴り書き: 9.11テロ以降、アメリカ人は航空機事故を恐れて自動車事故で死んだ/『生き残る判断 生き残れない行動 大災害・テロの生存者たちの証言で判明』アマンダ・リプリー
思考整理 Ⅱ
日本の優秀な警察の方にはしっかりとテロ予防・対策をして頂くとして、私達はテロを恐れるのももちろん結構だが、まず自分ができること、すなわち、交通事故を起こさないように安全運転を心がける。
テロと交通事故、混同して語ることは間違っているのだろうか。別の話のように聞こえるが、被害者やその遺族からしたら、大事な人を失うという意味では、テロも交通事故も関係ないのではないか。
こういう記事を見つけることも出来た。
余談だが、
アメリカでは、交通事故だけでなく、銃を用いての殺人事件も問題視されている。
米国は昨年(2015年)に銃による犠牲者が1万3286人となりましたが、自殺者を含めると年間3万人を超える人が銃で亡くなっています。日本で起こっている殺人事件は、厚生労働省の人口動態統計では2013年の他殺による死亡者数は341人です。また交通事故で亡くなった人はおよそ年間4,100人強です。アメリカの人口が日本のおよそ2.5倍としても、アメリカでの銃による犠牲者数がいかにも多いことに驚かされます。
これも余談だが、
伊勢志摩と一言で言っても結構距離あるんですよね~
忘れられがちな鳥羽も、自然を満喫できていいところですよ。
皆によく言われる伊勢志摩市じゃないに。
— 碧志摩メグ (@aoshimamegu) 2016年5月29日
サミットで出てきた伊勢神宮は伊勢市。
会場の賢島は志摩市、
ミキモト真珠島は鳥羽市。
伊勢神宮→賢島は東京ビッグサイトから
幕張メッセくらいの距離。
近鉄リゾート施設も沢山!
遊びに来てな!💛 pic.twitter.com/GNcsyHNnJv
あとがき
交通事故の死亡者数は年々減ってきているとはいえ、それでも年間4,000人を超える。
数字が大きくなればなるほど、人々の関心は薄れてゆくもの。
このコンゴ紛争記事のように。これは、15年以上に渡り、第二次大戦後に起きた紛争としては世界最多である540万人以上もの犠牲者を産み出している。というニュース。少年兵も多くいる。日本ではほとんど報道されていない。
死者540万人以上―日本では報道されない、忘れられた世界最大の紛争(コンゴ民主共和国) | Platnews
逆に、象が排水口に落ちたというニュースはNHKでも取り上げられている。
人間の感情とは、そういうもので「15年」とか、「540万人」と言われてもピンと来ないが、象一頭と言われると興味を惹かれるもの。
日本で日々発生している年間4,000人以上亡くなっている交通事故よりも、ワイドショーや報道番組でテロが取り上げられていることは仕方のないこと。そのほうが視聴率とれるしね。
とりとめもなく、そんなことをぼんやりと考えたわけだ。