車検の見積もり額は高くて当たり前!?

f:id:PARM:20170127015251p:plain

 

休みの日に、軽自動車の車検の見積りに行ってきました。車検専門のお店ではなく、まずはディーラーに持って行きました。

 

点検をしてもらい提示された金額は、約13万円。

見積書には、これはそろそろ変えたほうがいいですよとか、この箇所のサビ止め加工もしておきましょうとか、車検を通すためだけではなく、快適に運転をするための安全性には特に関わりのない項目も色々載っていました。

 

自動車ディーラーで車検の見積りをされた事がある方ならお分かり頂けると思いますが、だいたい最初に提示される金額って高いですよね。なぜなら、どう考えてもその項目いらんやろ、車体の底のサビ止め加工いる?エアコンフィルターはまだいけるし、ブレーキオイルもまだ数年はいけるレベルだし今回はパス。とか、その見積書には車検を通すことには問題のない項目が結構書かれています。

 

今回、見積もりを出してもらい約13万円という金額を見たとき、高いなと感じましたが、ああ、なるほど、と納得感も同時に持ちました。

そういえば車検の見積りって、「オプトアウト方式」だなと、理解できたからです。

 

最初の見積り金額や改善提案事項を見て、この項目は削ってくださいとか、これは次回にしますとか言って提示金額からどれだけ減らせられるかというやりとりになってきます。すると、ディーラーの方からこれは絶対に必要なので残しておいてください、など安全上本当に必要な項目はなにかアドバイスしてくれます。

 

オプトアウト方式とは、行動経済学についての放送動画を見て知ったのですが、今回の例で言うといらないものを選ぶ。ということになりますでしょうか。

いるものを選ぶのではなく、いらないものを選ぶ

この両者、同じようで同じではない。デフォルトが180度違います。

 

いるものを選ぶのをオプトイン方式、いらないものを選ぶのをオプトアウト方式と言います。もう少し、この両者について詳しく説明するために、その行動経済学の動画で紹介されていたわかりやすい例を一つあげさせてもらいます。

 

たとえば、こんなピザの注文方法があったとします。

まずは、こちら。

 

f:id:PARM:20170127012011j:plain

 

ピザのトッピングを選べるようになっています。何も具材が載っていないのがデフォルトとなっています。いるものを選ぶオプトイン方式。

 

そして、もう一つはこちら。

 

f:id:PARM:20170127012217j:plain

 

全部の具材があらかじめトッピングされております。

いらないものを選ぶオプトアウト方式です。

 

この二つの方法で注文をした時、トッピング数の結果は同じになるでしょうか。

 

同じだと言う方もおられると思いますが、一日の売上・週間の売上で比較すると、オプトアウト方式の方が売上は稼げそうです。

 

 

車検の見積書を見た時に、この最初から全てトッピングされたピザを思い出し、ああ、なるほど、これと一緒みたいなものかと納得したというわけです。

 

また、何かコンテンツに入会した時に、

というのと、

  • メールマガジン希望されない方はチェックを入れてください(または、外してください)

というのを見たことがありますが、同じようなものですね。

 

車検の見積りなんかは、項目ごとに説明いただけるので、いるかいらないか選びやすいですが、世の中にはオプトアウト方式を用いて悪だくみを働こうとする者もいるらしいのでご用心!

 

 

以上、ありがとうございました。

 

 

 

▼こちらの放送の動画より画像を一部引用させていただきました。

www.nhk.or.jp

 

 

▼こちらは書籍版です。もっと詳しく載っています。おすすめ!

お金と感情と意思決定の白熱教室: 楽しい行動経済学

お金と感情と意思決定の白熱教室: 楽しい行動経済学

 

 

 

▼参考

オプトイン(opt-in)とオプトアウト(opt-out) | 英語の星!