ライバルだけど仲間。

さてみなさん、今、世界体操という大会が行われていますね。

テレビでの中継やスポーツニュースでもガンガン取り上げられています。

 

www.tv-asahi.co.jp

 

体操競技の知識はほとんど無く、これまで興味もなかったのですが、テレビで放送されていたのでなんとなく見てました。ちなみに、僕の体操に関する知識は、内村選手と白井選手がいるってのは知ってるよ、という程度。

テレビでちょっと見ただけなんですが、ああ、見ててよかった!と思わされるシーンがあったので記しておきます。

 

個人総合という競技が行われていました。

f:id:PARM:20181101001932j:plain

 

決勝に出ている選手が全員同じ競技を順番にやっていたら時間がかかるので、何組かに分かれて競技を進めていくという流れでした。

例えば、Aグープの6人は「ゆか」の競技を1番にやる、Bグループの6人は「あん馬」からやるといった具合に。

 

個人総合という競技は、団体とは違って文字通り個人戦。全員がライバルなわけです。

 

しかししかし、テレビを見ていてものすごく爽やかなシーンを見ることができました。

一つの競技が終わったあと、同じグループでまわっている他の5人のライバル選手と笑顔でタッチをしているシーン。

 

嗚呼、なんて爽やかなのでしょう。

お互いの健闘を称え合っている。ライバルと言うよりも仲間のよう。

 

たとえば、白井選手は「ゆか」はものすごく得意な競技。しかし、「あん馬」は苦手な競技。

個人総合でメダルを狙うには、あん馬でもいい結果を出さないといけない。だから、ものすごく練習しているらしいです。

そんなことは、ライバル選手たちは当然知っています。

白井選手が大きなミスもなく着地も決め、苦手なあん馬の演技を無事やりとげる。

安堵の表情を浮かべる白井選手。前より上手くなってる!こいつめちゃめちゃ練習したな!と、それを称える他のライバル選手。そして白井選手と他の選手との間で交わされる笑顔でのタッチ。

こういうの見せられると泣けてきますね。

 

ほんと、その6人はライバルだけど仲間。敵という意識はない(と思いたい)。

国際大会の緊張感、ライバルとは目も合わせずギスギスしたままで競技を進めていってもいいことはきっと何もない。

和気あいあいとリラックスできる空気感を作り出し、お互いに最高の演技ができればいい、そんな雰囲気がテレビを見ていて感じられました。

 

これは何も体操だけに限ったことではありません。別の様々な競技でも見られます。

試合中はライバルでも試合後はノーサイドというように。そしてそれは、スポーツだけの話でもない。そういう社会のほうがいい。

競合する相手との潰し合いではなく、健闘を称え合う姿はいつ見ても清々しいですね!

 

 

ありがとう。