潮騒の調べと大自然 『神島』の魅力を大公開!
神島は、鳥羽市にあるマリンターミナルから出ている市営定期船で行く事ができます。
▲愛知県よりに位置する島です。
▼車を停めて、鳥羽のマリンターミナルに向かっていると、巨大客船が沖に停泊しています!
▲大きすぎて港には停泊できないようで、小船を使って乗り降りしてました。
飛鳥Ⅱという客船でした。
調べてみると
◆鳥羽・熊野大花火クルーズ
2016年8月15日(月) -19日(金)
横浜~大阪~熊野~鳥羽~横浜(4泊5日)
¥232,000 ~ ¥1,070,000
という、やんごとなき方たちのためのプランのようで。
興味ある方はどうぞ→ クルーズ客船「飛鳥II」 | トピックス一覧
▲マリンターミナルでは、名物、木彫りの海女さんたちがお出迎え。
そして、実はこのマリンターミナル、8月頭までこのような顔出しパネルがあったんです。▼すでに撤去されました。新旧ゴジラブーム来てるのにもったいない。
▲市営定期船に乗り込み神島へ。押して、参るッ!
▲先ほどの飛鳥Ⅱの横を通り神島を目指します。
タラップのところの人の大きさが分かりますでしょうか。
全長241mですって!飛鳥Ⅱ、でっけーんすよ!
▲神島に近づいてきました。島というより海に生えた山です。
▲三島由紀夫「潮騒」の島、神島に到着。見どころは、潮騒。そのロケ地をまわるのが観光コースになっています。船を降りてすぐのところが「潮騒公園」。
潮騒 (小説) - Wikipedia 潮騒 (1975年の映画) - Wikipedia
潮騒公園→八代神社→神島灯台→監的哨跡→カルスト地形・ニワの浜→八畳岩→鏡石→桂光院
というルートでまわることにします。
八代神社
潮騒のロケ地ともなった「洗濯場」の脇をどんどん登って行き、「八代神社」を目指します。
▲海の神様「綿津見命(わだつみのみこと)」が祀られています。
神前での作法は、「二礼二拝一礼」が基本。三重の方は、伊勢神宮があるからでしょうか、この作法通りでお参りされている方の割合が多いように見受けられます(大阪と比べて)。
神島灯台
▲浜から聞こえてくる潮騒を聞きながら山道をどんどん歩きます。
▲灯台に到着
▲こちらの灯台は「恋人の聖地」らしいです。桂由美と刻まれています。
恋人の聖地プロジェクト [二人のプロポーズにふさわしいデートスポットを!!もっと幸せになれる]-NPO法人地域活性化支援センター-
「恋人の聖地」調べてみたら、全国にあちこちあるみたいですね。
恋人の聖地巡り、おもしろいかも!?
灯台には展望台のようなものがありましたが、鍵がかかっておりました。
(関係者以外立入禁止。やっぱりとうだいは狭き門なのですね…。)
監的哨跡
険しい山道をどんどん進みます。虫、クモの巣、低空を飛び回るアブラゼミの大群、カラフルなカナヘビなど実にありがたい?自然を感じながらひたすら歩きます。
▲近畿自然遊歩道と書いてあります。三重は東海なのですが、近畿なのか…ほんと三重って微妙な地域。
▲ついに到着。戦争で使われた監的哨の跡。
神島の監的哨とは、
戦時中に旧陸軍が伊良湖水道から撃つ大砲の着弾を目視して確認するための施設でした。『潮騒』のクライマックスシーンにも描かれています。
https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_9058.html
という施設。潮騒の火を飛び越える有名なシーンで使用されたのがここ。
戦争の舞台であると同時に映画の舞台となったスポット。
大砲の着弾を確認する施設。ということでここからの展望は抜群に素晴らしい。
まずは、施設内を探索。
▲薄暗いが、その施設の特性上窓が多く、大きい。
▲昼間でも少し怖い。そして、階段下のスペースが不気味(右の画像)。
▲▼屋上からの景色。鳥が飛んでいるのが見えますが、「サシバ」という鷹がこの地では有名なんだとか(右下の画像)。同じ所から撮ったのに方角によって天候が違って見えます。
カルスト地形・ニワの浜
ここからの道のりがまた大変。
膝がもたない。震えだしてきましたが、休憩ポイントもなく、仕方がないのでクモの巣をかき分けながらなんとか先を進みます。
▲自然を浴びながら通り抜ける生命のトンネル。
▲見上げれば深緑が作り出すフラクタル。
神島の魅力がわかりかけてきた。
この大自然、超自然の遊歩道が神島の最大の魅力なのでは、と感じました。
なんせ、それぐらい遊歩道をひたすら歩きます。
そして、
▼カルスト地形!圧巻!
▲ニワの浜、案内板
八畳岩
▲浜に超巨大岩。まるで生き物のよう。神島を守るスフィンクス!?
ものすごく大きいんですが伝わりますかねぇ。
▲ひたすらのどかな島。海も綺麗。
セミの鳴き声と、潮騒の調律。それがこの島のBGM。
鏡石
▲鏡の石で「鏡石」。表と裏側。
昔、女性たちが岩に油を塗って鏡にしたと言われています。
海女さんたちもここに寄り合って、ギャルトークを弾ませていたのでしょうか。なんともほほえましい情景が浮かびます。
▼赤い花と、海・空・雲・緑の夏模様。
桂光院
船着場に戻りましたが、出航までまだ2時間以上時間があり、桂光院というお寺に向かいました。そこからの景色がこれまた素晴らしい。
▲街越しに広がる果てしない海。
一昔前の日本家屋の瓦屋根。地中海のようにはいきませんが、これはこれでありです。
これにて神島探索は終了。
市営定期船で気軽に訪れることが出来るのがうれしい。
四季折々の見どころがあると思います。実りの秋、収穫の秋の神島も素敵だろうなと想像に難(かた)くありません。
神島を訪れる際に気をつけたいこと
★とにかく歩きます! 夏は、スポーツ飲料、タオル、帽子は必携!
★帰りの船の時間を確認! 帰れなくなると悲惨。あと、帰りの便の時間に合わせて計画立てを!
★弁当持参で! 飲食店が休業している事もあるので邪魔かもしれませんが持っていったほうがいいかも!
★「潮騒」の知識を入れておいたほうがいい! 楽しさが数段アップするはず!
それでは、よい旅を!
<おまけ>
▼鳥羽駅にある御木本幸吉翁の像。
単なる、いち企業の成金おやじが建てた像でしょ、って思っていたのですが、
世界ではじめて養殖真珠の発明に成功した御木本幸吉翁の業績をたたえるため、養殖真珠100周年を記念して御木本幸吉翁記念像建立委員会が建立した。
という偉業を成し遂げた人でした。
ミキモト真珠の御木本さんです。さらに、ミキモト真珠島という島もすぐそばにあります▼
<付録>
これまでの三重(主に南部)観光紹介記事です。
▼同じく鳥羽の離島「菅島」の紹介
▼同じく鳥羽の離島「答志島」の紹介もあり
▼鳥羽湾クルージング & 鳥羽湾フィッシング
▼二見の夫婦岩、鳥羽マリンターミナルの紹介
▼津・榊原温泉方面
▼同じく、津・榊原温泉方面
▼伊勢の玄関口、宇治山田駅すぐ、魅惑の商店街
▼三重のご当地庶民グルメ情報
以上、全て今年の春以降の記事。
今回の神島の記事でちょうど10記事目!
三重の観光大使に選ばれてもおかしくないぐらい貢献しております。
本日もお付き合い頂きありがとうございました^^
※今やってる企画です ↓
今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」