超高齢社会にやさしくない些細なこと
2017年今年の夏至は6月21日。
日付変わって今日は6月20日。
明日は夏至なのか。
6月21日を過ぎると、冬至までは日に日に太陽が出ている時間が短くなる。ちょっと寂しい気分になります。
私の住む大阪では、梅雨らしい天気も訪れてはいないというのに、もう夏も終わりってな気分になったりします。もちろん、夏はこれからだし気温も水温もまだまだ上昇するわけですが。
さて、おばあちゃんと過ごすと、色々なことに気付かされるという話をしたいと思います。
私のおばあちゃんは、大阪市内の公営団地で一人暮らしをしています。
昭和一桁生まれだったはずなので80歳は超えています。
たまには、おばあちゃん孝行でもしようと思い、先日会いに行ってきました。
3~4時間ぐらい一緒に過ごしたわけですが、そのわずかな時間に私には思いもしなかった、おばあちゃんにとっては暮らしにくい環境にいくつか出くわしたので、考えてみたいと思います。
- 団地は不便
5階建ての団地の3階に住んでいるんですが、3階ともなるとおばあちゃんにはきつい。階段の昇り降りが大変だと言っていました。
5階に住んでいる高齢者はきっと大変でしょう。5階建てだとエレベーターが付いていない住居は多いです。高齢者が多く住む公営団地でそれはどうなんでしょう。階段も急だったりします。古い団地ほど高齢者にはつらい設計になっているみたいです。
- 回転寿司は不便
お昼に一緒に回転寿司に行きました。一皿100円のよくある回転寿司。
おばあちゃんはつい数日前にもその回転寿司に一人で行ったそうで、その時のことを少し話してくれました。
寿司やうどんなんかを注文するためのタッチパネルの使い方がよくわからず、結局、タッチパネルは操作できず、仕方なく廻ってくるお寿司だけを食べたと言っていました。
そうなんですね。私たちが当たり前に使用しているタッチパネルさえも高齢者には使いこなせないんだなということに気付かされたわけです。
- 広い店舗は不便
100円ショップにも寄りました。
ここも日本で一番有名なよくある100円ショップです。
ワンフロアの店舗でしたが、とにかく広い。
「ここは広くて商品もいっぱいあっていいなぁ」とおばあちゃんに言うと、
「広すぎて探すのがしんどいわ」と言ってました。
ここでも、おお、なるほどと気付かされました。高齢者には広い店舗もしんどいわけか。そして、よく見ると店は広いのに通路は狭い。車いすの方が安心して買い物が出来るようには思えない。ここのチェーン店の社長はよくテレビに出ていて、お客様目線だのお客様第一だのと言ってます。そうやってきたから、日本一の100円ショップに成長できたと。品揃えや品質ばかりに目を向けてこられたのかなと。しかし、高齢者目線はまだまだだなと感じました。まあ、もっとひどいお店はいくらでもありますが。
おばあちゃんと少しの時間過ごしただけで、私には当たり前と思っていた事も、高齢者にとっては不便な環境がいくつか見えてきました。これは、高齢者だけではなく、障害者も同様。
今回挙げた以外にも、
ちょっとした段差や、文字の大きさ、照明の明るさ、手すりの有無、買い物中に休憩できるベンチなどの設備、ドアノブの形状など、不便なことは街中に溢れているんだろうなということは容易に想像できます。
公的機関も一般企業も、バリアフリーだのユニバーサルデザインだの言うてはりますが、そういう社会を目指すうえでまだまだやるべきことはたくさんありますね。