コイ釣りのコイ
イズミヤに行ったときのこと。
店内に大きな水槽があり、コイ釣りができるスペースがありました。
▲イメージとしてはこういう感じです
その釣りができる大きな水槽は店内の通路沿いにあったので、どれどれとちょっと近づいてみました。
近づいてみると水槽の奥のほうがちらっと見えました。
まず驚いたのが、多すぎるコイの数。めっちゃ重なり合っていました。
そして、その水槽の奥のほうに見えた無数のコイ達が一斉に僕の方に向き、必死に口をパクパクさせています。コイと目が合う合いまくる。コイってもっと優雅に泳いでいるもんじゃないの?なにかおかしい。
嫌な予感。もう少し水槽に近づいてみました。
大量にいるコイたちが僕の方にずずずっと押し寄せてきます。僕の目を見て、口を必死にパクパクパクパクさせながら……怖いって。
▲イメージ。これの倍はいました。で、重なり合って僕の方に寄ってくるので、コイの上にコイ、そのコイの上にまたコイが乗っかってこちらを見つめながら口をパクパク。リアル鯉のぼり状態。
エサをくれってめっちゃ訴えてきます。
平日ということもありイズミヤ自体に客はあまりおらず、釣りをしている人はいませんでした。お腹空きすぎのコイ達。
お腹がいっぱいだと釣りにならないからなんでしょうけど、それはあんまりじゃない??何日エサをもらっていないとああなるのかってぐらいコイが必至にエサくれって訴えてきてました。
コイの命乞いなんて見たくないッ!!
コイの命乞いなんて冗談ではすまされんぞッ!!
そばに店員がいたら思わず、エサやりなはれやって言ってたな。それともエサはちゃんと与えていて、よく訓練されたコイ達だったのか?そう思いたいけど、ここでコイ釣りしたら入れ食いだったはず。
その日はGW明けの日だったのですが、こどもの日ってわけで鯉のぼり?コイ釣りをする客が多いと判断し、大量に仕入れた?客数が伸びず思ったよりコイが減らなかった?それって、コンビニやスーパーで問題になっている、大量発注し大量廃棄される恵方巻きとかの感じ?クリスマスケーキ?土用のウナギ?
これもひとつのブラッド・スポーツと言える…エサがほしい釣り堀の魚、エサがほしいイルカショーのイルカ、エサがほしい芸をする犬などいろんな事を考えてしまいました。そして、適正な給料がほしい人間(会社から生かさず殺さずのギリギリのラインでしかもらえてないのも同じ構造!?)。このコイは俺だった……
おしまい。