運動は原則中止!【熱中症】危険レベルの暑さ指数
熱中症に関するニュースが連日報道されています。
報道の中で、この、後を絶たない熱中症の被害は、天災というよりも人災の側面もあるのではないか?という話がちらっと耳に入った。
危険だと分かっているのに、外で活動する(させる)。
たしかに人災と言ってもいいかもしれませんね。
暑さ指数というものがあります。
この図で言うと、7月25日12時の予測では、西日本の各地で赤い印が目立っています。
この赤い印は、「危険:31℃~」にあたります。
31℃と言っても、気温の31℃とは少し意味が違います。
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
では、「危険」の場合、どいうった行動を取る必要があるのか。
それが、こちらの表です。
運動に関する指針によると、
WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。
特に子どもの場合は中止すべき。
特別の場合ってどういう時のことでしょうね。
特別しなければならない、生命よりも大切な運動ってなんでしょうか。気になります。
僕の子どもは中学校で運動部に所属しているのですが、3年生にもなると、最後の大会が行われる時期。そんな時に部活の練習を休もうものなら、レギュラーから外されてしまいます。
環境省から、「危険!運動するな」と言われても、子どもは部活が好きだし大会にも出たいので練習に行きます。しかし、それが「特別な場合」に当てはまるとは到底思えません。
6月に息子のバスケの試合を見に行ったのですが、体育館はものすごく暑く、足がつって途中退場する生徒が続出していました。それでも試合は行われ続けます。
WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。
特に子どもの場合は中止すべき。
環境省、つまりは国が、運動するなって言ってるのに、なぜ学校ではそれが守られないのか不思議です。
まるで、豪雨で川が決壊し生命が危険にさらされ、避難してください!って警報が出ているのに、頑なに避難しようとしない人を見ているようです。
今、僕たちは熱中症の危険について十分理解しているはずです。死者も多数出ているし、後遺症に苦しめられている人がいることも知っています。
これでは、人災と言われても仕方がないと思います。
7月前半の西日本で起きた豪雨災害で、もっとしっかりと避難を呼びかけておけばよかった、住民に分かりやすく危険を訴えるべきだった、というような話もありましたし、今回の豪雨災害を教訓にしたい、と言っている政治家もいました。いったいなんの教訓になったのでしょうか。
しかし、現実問題、子どもたちはそれでも部活やりたい、外で遊びたいと言っている。かくいう僕だって、こんな炎天下の危険な日にも熱風を浴びにわざわざバイクに乗って出かける(さすがに今日はバイクにエンジンかける手前で思いとどまりました)。
大雨洪水警報の日にそんなことしないのにね。熱中症を軽く見ているわけではないのですが。
最後に、共感したツイートを貼らせていただきます。
熱中症で運ばれて来る患者の多くが「水分は取ってたのに」とか「スポーツドリンクは飲んでた」とか言うんですよ。なので毎回言ってます。
— のーないすこうぷ (@nonaiscope) 2018年7月19日
「休もう」
会社では、よく偉いさんたちが、「水分補給はしっかりと行いましょう!」って言ってますよね。
あと、もう一声、「休憩しながら、休み休み仕事しましょう!」って言ってくれたらいいのに、それは、ぜーったい言ってくれないですよね~
2年後の今日、オリンピックの開幕式なんですってね。その時の暑さ指数にも注目ですね!