12月5日は、国際ボランティア・デー
さてみなさん、今日12月5日は、
『国際ボランティア・デー』らしいです。
無償で奉仕活動をするのがボランティア。
《志願者の意》自主的に社会事業などに参加し、無償の奉仕活動をする人。
ボランティア【volunteer】の意味 - goo国語辞書
以前読んだ本に、社会規範と市場規範について書かれていて、それが、ボランティアとも関係している話だったので、そのことについてかるく紹介したいと思います。
まず、社会規範と市場規範とはどういうものか。
人は、助け合いの精神と金儲けを切り離します。
社会規範とは、助け合いの精神のことで、誰かが困っていたら無償で助けようとする精神です。
市場規範とは、まさにビジネスで、労力に見合うだけの対価としてお金を貰うという考えです。
会社に遅れそうな友人がいて、好意で会社まで車で送ったのに(社会規範)、友人から千円を渡されれば(市場規範)がっかりするのではないでしょうか。
「社会規範」と「市場規範」は、基本的に、同居できないのです。
人の役に立てて、その上お金ももらえるなんてラッキー!と思う人もいるかもしれませんね。そこは人それぞれ。
(じゃあ次はもっと遠くまで送ってあげたら今度はいくらくれるんだろう、なんて考えてしまうのも人間の感情ってやつです)
今回はボランティアについてのお話なので、市場規範よりも社会規範だと成功したという例を2つ紹介したいと思います。
0ドルのほうが、30ドルよりも魅力的!?
数年前、全米退職者協会は、複数の弁護士に声をかけ、一時間あたりに30ドル程度の低価格で、困窮している退職者の相談に乗ってくれないかと依頼した。弁護士たちは断った。
しかし、その後、全米退職者協会のプログラム担当者は素晴らしいアイデアを思いついた。困窮している退職者の相談に無報酬で乗ってくれないかと依頼したのだ。すると圧倒的多数の弁護士が引き受けると答えた。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)より
なんと、0ドル(無報酬)が、1時間あたり30ドルの報酬に勝ったというのだ。
弁護士にとって、一時間当たり30ドルなんて、はした金だったのでしょうか。
または、社会規範(ボランティア精神)が彼達をそうさせたのでしょうか。
報酬が低価格ではなく、もっと多ければビジネスとして相談を受けていたかもしれませんね。
ちなみに、この本の中では、こう解説されています。
実は、お金の話が出たとき、弁護士たちは市場規範を適用したため、市場での収入に比べてこの提示金額では足りないと考えた。
ところが、お金の話抜きで頼まれると、社会規範を適用し、進んで自分の時間を割く気になった。
30ドルもらってするボランティアと考えてもよかったはずなのに、なぜ30ドルでは承知しなかったのだろう。
考えのなかにいったん市場規範がはいりこむと、社会規範が消えてしまうからだ。
私のような人間は、「30ドルもらってするボランティア」の方に目がくらみそう……
稽古代
先ほどの、
(考えのなかにいったん市場規範がはいりこむと、社会規範が消えてしまうからだ。)の続き。
コロンビア大学の経済学教授ナフク・シヘルマンは身をもってこれを体験した。
日本で剣道を学んでいたとき、シヘルマンの先生は生徒たちから稽古代を集めなかった。
それでは申し訳ないと、ある日生徒たちは、先生の時間と労力に対して謝礼を支払いたいと申しでた。
先生は竹刀を置くと、自分の稽古代は高すぎてあなたたちでは払えないだろうと穏やかに答えたそうだ。
おなじく、予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)より
これまた、ボランティア精神(社会規範)が、ビジネス(市場規範)に勝ったわけですね。
それにしても、お金の話を持ちだされたとき、先生の心境はどんなものだったのか、がっかりされたのではないかなと想像してしまいます。
お金のことは考えず、ただ好きだからという理由でしていたこと、ただやりたいからやっていたことにお金が結びついてしまうと、せっかくの社会規範での行動が市場規範へと移り変わってしまう。
ボランティアのつもりが、報酬をいただいてしまったばっかりに、次は何をくれるのか期待してしまう。
ちなみに、報酬と言っても、それが金銭かモノかでもモチベーションが変わってくるらしいです。
以上、簡単ですが、ボランティアと社会規範と市場規範について。
良い悪いは別にして、この考え方を知っておくと、なにかと役に立つのではないでしょうか。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
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▲他にも様々な例が掲載されいます。機会があればまた紹介したいと思います。
12月5日は世界ボランティアデー – KINGSOFT アレコレ
ずるくない人
さてみなさん、だれでも『ずる』をした事があると思います。
別に犯罪に関わるようなものでなく、軽いずるなんて生活していく上であちこち溢れていると思います。ちょっと仕事をさぼってみたり、ニュースを見ていても政治や経済など様々な分野でもずるが無いとは言い切れない。
例えば、こういうジョークがある。
8歳のジミーが、学校の先生から手紙をもらってきた。
「ジミーは隣の生徒から、鉛筆を1本盗みました」
父はカンカンに怒った。ジミーにこんこんと説教し、自分がどんなに驚き、がっかりしたかを話して聞かせ、二週間の外出禁止を申しわたした。
そして、父は最後にこう結んだ。
「それにジミーや、鉛筆がほしいなら、そう言えばいいじゃないか。なぜ父さんに頼まない?鉛筆くらい、職場から何十本だってもって帰れるのを知ってるだろう?」
ずる――?とごまかしの行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)より
タイトル通り、今回は、ずるをしなかったある有名な逸話を紹介したいと思います。
アメリカの伝説的ゴルファー、ボビー・ジョーンズ氏をご存知でしょうか。
ゴルフをやらない人には馴染みがないかも知れませんね。私も知りませんでした。
ゴルフには基本的には審判がいません。
打ちにくいラフで誰も見ていないからといって少しボールを転がしてみたり、木が邪魔な時は少しボールをずらしてみたりしようと思えば出来ます。
だからといって普通そんなことはしませんよね?ゲームの楽しみが損なわれてしまいます。
たとえば、ボールを打ちやすくするためボール周辺の環境を整えていた事が原因で、打とうとした時に草の動きで意図せずボールがほんのちょっと動いてしまったら?
さて、一打として打数に加算しますか?
1925年の第29回全米オープン
11番ホール、ボビー・ジョーンズの放ったティーショットはグリーンを外れ、横にあるマウンドの急な坂の途中に止まりました。そのボールをプレーするべくスタンスを取り、アイアンクラブがラフの草に触れたとき、微かにボールが動きました。
ボビーは、そのわずかな動きを誰も見ていなかったにもかかわらず、「アドレス後にボールが動いた」と申告し、自分に1罰打を科してプレーを続けました。
このペナルティーもあり、全米オープンはプレーオフで敗れました。同伴プレーヤーだったウォルター・ヘーゲンは「誰も見ていないので、ペナルティーの必要はない」と進言したそうですが、ボビーは頑として聞き入れませんでした。
この試合後、全米ゴルフ協会にはボビー・ジョーンズの“正直な申告”に数千通もの賛辞の手紙が舞い込ました。
それがボビーには心外だったらしく、「私が銀行で金を盗まなかったからといって誰も褒めないでしょう?ゴルファーとして当然のことをしたまでです。自分を騙すぐらい悲しいことはありませんから」と言って応えたものだから、世界中のゴルフファンは改めてボビー・ジョーンズの「ゴルフを大切にするフェアプレーの精神」に深く感銘を受けて、当時のゴルファーは、みんなボビーの虜となりました。
ゴルフの「球聖」ボビー・ジョーンズに学ぶ「正直」の効用 - 谷光高 [マイベストプロ大阪・和歌山]より
なんと、同伴プレイヤー(つまり対戦相手)までもが一打に入れなくてもいいよ、と言ってくれたにも関わらず、ボビー・ジョーンズは聞き入れなかった。
このエピソードが賞賛されたほどなので、当時はおそらくそういう場合は一打に加えなくても構わないという、暗黙の了解、共通意識が存在していたのかもしれない。対戦相手の発言からもそれが伺える。
(その後のルール改定で今回のようなケースでは一打に加えなくて良いということになったようです。)
もし審判がいたとしたら、どうだったでしょう。そして、審判もボールがかすかに動いたことに気づいていなかったとしたら。私だったら……
審判がいないからこそ、ずるはしない。審判は自分。ゴルフが紳士のスポーツであり、最大の敵は自分であると言われている由縁が垣間見れたような気がしました。
監視者(審判)がいないからこそずるをしない。監視者は自分であり、良心の葛藤が不正を律する。
逆に、監視者がいれば、監視者にバレなければずるはOKという空気になってしまう。そのような皮肉っぽさが、誰もが持っている正直者ごころをくすぐる話ですね。
人は環境に流されてずるをする。性悪説であることは否定しません。だからこそ性善説という言葉が今でも信じられているわけで。
大それたことを言うつもりもありません。ただ、自分に正直に行きていければとそう思えるエピソードでした。
最後に、ボビー・ジョーンズ氏名言の名から一つ紹介
「トーナメントゴルフではただの1打も気をゆるめてはいけない。
ただの一度もだよ。
たった1打の差で勝ったり負けたりするのだから、
ほんとに全ショット、全神経を費やし集中してプレーするのだから、
そんなゴルフって楽しいかな?
仲間と語らったり、いいショット、悪いプレーに
一喜一憂しながらラウンドするのが、本来的なゴルフじゃないか……」
ボビー・ジョーンズ語録、名言集 | ゴルフダイジェストTVより
ずる――?とごまかしの行動経済学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
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【東京観光】 上野巡り。ゴッホとゴーギャンに魅せられて
今回の記事は、上野探索です。
関西人 in Tokyo。アメ横、上野公園を巡りました。
▼前回の記事
上野・アメ横
▲二日目も快晴。まずは再び浅草寺。
浅草寺は、聖観音宗という宗派みたいです。どこかで聞いた宗派だなあと思っていたら、以前書いた、三重県津市にあるパラダイス、大観音寺が聖観音宗。その総本山が浅草寺。
参拝を済ませ、朱印も頂き、浅草ラスクでおみやげを買い、次は上野へ。
上野駅すぐ、アメ横に到着。アメリカ横丁かと思っていました。アメヤ横丁だったのね。
▲アメ横でかっぱ寿司発見!?午前中だったためか閉まっていました。
たこ焼き屋さんで、羽根つきたい焼きを食べました。が、たい焼きと思ったらクロワッサン。カスタード入りの冷たいクロワッサン。
土曜日のアメ横は賑わっておりました。 靴屋さんの多さにびっくり。
写真もっと撮っといたらよかった。。
上野公園
▲上野公園の、上野東照宮。
津藩主藤堂高虎と天台宗僧侶天海僧正により徳川家康を祀るために創建されたそうです。
▲記念に頂いた朱印。そして紅葉と五重塔。
初めての上野公園。上野動物園ぐらいしか連想できていなかったのですが、芸術の街だったんですね。そこかしこに美術館や博物館、そして東京芸大がありました。
http://members2.jcom.home.ne.jp/tokyo-nakamura/tiikijyouhou47.htmさんから。
▲またまたお寺を発見。
お約束の朱印もゲット。
ゴッホとゴーギャン展
時間的に余裕があったわけではないのですが、上野公園にある東京都美術館でゴッホとゴーギャン展をやっているという情報を得て、とりあえず様子を見に行ってみることに。(ちなみに、アメ横からずっと40のおっさん二人での行動ですよ。なんというゴッホとゴーギャン。お互いが、こいつがおにゃのこやったら~って思っていたことが判明した時はふたりで笑い泣き)
幸い、入館待ち時間は無く、高くもなく安くもない当日券1,600円という入館料。
めったにない機会だし入ってみるか、ということで中に。
音声ガイドも別料金であったのですが、どうせ、パネルの説明文を読み上げているだけだろうと思い、それは無しにしたのですが……後から知ったところによると、その音声ガイドは、小野大輔さんと杉田智和さんが担当されていたそうです。ツイッターで検索してもこの音声ガイドを絶賛している方が多く見られました。音声ガイド事情も変わってきているんですね。
展示されている絵画は約60点。ゴッホとゴーギャンの作品だけでなく、二人が影響を受けた画家の絵も展示されていました。
ゴッホとゴーギャンが精力的に絵を書いていたのは、1800年代後半から1900年代にかけて。キャンバスも貴重で高価だったのでしょう。板に書かれたものや、厚紙に書かれたものもありました。
美術の教科書で見るのとは違い、油絵の立体感も臨場感が出ておりましたし、その描かれた時代の空気感がすごく良く伝わってきました。
特にゴッホは、貧しい農民や工場(こうば)で働く庶民の日常を描く事を重要視していたんだなあ、ということもよく分かりました。したがって、暗い。とにかく暗い。自画像なんかの背景の色なんかは自由に描けるはずなのに暗めの色で描かれているものがほとんど。そんな時代感やうまくいかない自分へのいらだちのようなものも伝わってきます。暗い中に希望が隠れているのか、僕にはそこまでは読み取れなかったです。
とにかく、ゴッホとゴーギャン、二人が影響しあっていたことがよく分かる展示でした。
館内はかなり混雑していて、時間もなくじっくり鑑賞できませんでしたが、それでも観にいってよかったと思います。
ちょっと東京に行っただけで、浮かれ気分で予定をあれこれ詰め込んでしまう。僕の悪い癖。
まだまだ行きたいところだらけ。
東京ゲーテ記念館も今度いけたらいいなあ。
以上です!
<過去関連記事>
< おまけ>
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▼動画!
【PVを作ってみた】関西人 in Tokyo / 種浦マサオ 音楽/動画 - ニコニコ動画
【東京観光】 屋形船で隅田川、東京湾クルージング!
東京でめずらしく11月に初雪が観測された翌日。
一泊二日、大阪から出張で東京へ。
両国での仕事を片付け、いざ、東京観光。
メインは初めて乗る屋形船。推して参るッ!
と、その前に、東京へ向かう新幹線から、富士山が綺麗に見えました。
屋形船体験!
日は暮れて、雲のない夜空。絶好の屋形船日和(寒いけど)。
▲浅草・桜橋乗船場から出航
▲船着場。もっと古風な感じの屋形船をイメージしていましたが、派手に光ってます。
船の上が展望デッキになっています。
今回お世話になったのは、「あみ達」さん。
豪勢に貸し切りです。
▲舟盛り!メインの天ぷらは揚げあがったものからどんどん運ばれてくるシステム。
ドリンク・アルコールは飲み放題。
船は東京湾へ。
▲お台場。他にも多数の屋形船が出ておりました。
こちらでしばらく停泊。観覧タイム。
▲レインボーブリッジ
▲おなじみ、スカイツリー。
船が揺れるのでうまく撮れませんでした(酔ってただけかも)。
約2時間半の隅田川・東京湾クルージングでした。
屋形船なんて、一生縁がないものと思っていましたが、人間生きてれば色んな楽しいことがあるんですね。今年は、フィギュアスケートも観覧させてもらいましたし。
そして、東京観光は続きます。
▲夜の雷門。
▲第二ラウンドは浅草の海鮮浜焼き「磯丸水産」。店内は熱気ムンムンです。
かにみその甲羅焼きが絶品。あと、突き出しのオオナゴも美味しかった。
宿泊は、浅草のビジネスホテル。
ほんと、美味しいものに恵まれた。
二日目は、上野を散策。
今回の投稿はこのへんで。
関西に住んでいるため、東京散策が新鮮で面白い。
まだまだ行きたいところはいっぱいありますな~
<過去記事>
こころの受け皿
さてみなさん、
自分にとってはコレつまらないなあ、良さがわからないなあと思えてしまう映画や小説、または音楽、スポーツや食べ物に至るまで様々な事柄についてネガティブな意見を抱くことがあると思います。
つまらないものはつまらない。
そう感じて切り捨てていたはずのものが、ある日、その良さに気付いてしまう。そんな経験が誰にでもあると思います。
たとえば、子どもの頃は、相撲中継を見るのが退屈だったり、落語の面白さがわからなかったり、クラシック音楽や演歌に興味がなかったり、お葬式でお経を聞くのが苦痛だったり、時代小説の面白さがわからなかったり、食べ物で言うと、納豆が食べられなかったり、マスタードが苦手だったり、他には、異性への好みにうるさかったり。とにかく、かつて自分には合わないと思っていたものが、今はその良さが分かる。好きになってしまった。ということ、僕にもあります。
今その映画が流行ってるの?ワシには合わん!
今そのユーチューバーが人気なの?良さがわからん!
など、よく目や耳にします。
今、自分がそう思っていることを主張するということに対して否定はしません。
僕だって、つまらんもんはつまらんって言いたいですし。
しかし、かつて苦手に思っていたものが今はその良さが分かることもある。
ということは、今、苦手なものでも将来好きになるかもしれない。
「受け皿」という言葉でうまく表現されているこんな話を聞きました。
それが今回のテーマであり、その内容とは以下になります。
荻上チキさんの番組にゲストで出演されていた音楽評論家の萩原健太さん(還暦を迎えられたそうです)が、人の好みの変遷について少し言及されており、なるほどと、ひざを打つような話をされていたのでご紹介。
ちょっと聞いてみようと思う人は、2:00~9:00ぐらいの部分がそれに当たります。
その中から少し箇条書きをしてみます。(だいたいのニュアンスですが)
- 出会う人に対して、自分にはない素敵さを見つける目が養われてきた。
- これまで、嫌いだ、つまんないと思っていたものがあったが、それは、良さをわかっていなかっただけ、自分の受け皿が小さかっただけだったことに気付いた。かつて嫌いだった人に対してもそうだし、音楽や映画、小説もそう。
- 昔切り捨てたものにもう一度触れてみると、あの時気づかなかったけど実はこうだったのかという再発見がある。つまり、年数が経って自分の受け皿が広がっていたというわけ。
- かつて、つまんないと言っていたものが良いものであることに気付いた時、本当につまらないのは、そう言っていた自分だったことに気付いた。
- 最初からそのものの良さに気付ける人もいるが、われわれ凡人は、ちょっとずつその受け皿を広げていくしかない。
- 食べ物のミョウガとか、子どもの頃はよう食べられなかった。でも今は好きなわけで、そういうのがいっぱいある。
- もちろん、自分の受け皿が広がってもどうにもならないものもある。しかし、つまんない、良くない、というのは、わからないだけ。そう思うようにしている。
普通やん当たり前やんと感じる内容かもしれませんが、
様々ある作品などの良い悪いの判断は、自分が持ち合わせている「受け皿」の大きさがどうなのか、という表現を使っておられるところがわかりやすかったです。
それと、つまらないと思える作品に出会った時、作り主に対してだけではなく、自分の受け皿についても考えるということは、悪いことではないと思います。
かつて嫌いだったものが好きになる。そんな受け皿の広がりを感じながら生きてこ。
画像:http://mlpg.com.au/a-beginners-guide-to-negative-and-positive-gearing/
「マネジメント」が、死語になる!?
さてみなさん、私はこれまで、
人件費(コスト)を削ること、利益を最大化することがマネージャーの役割である。
と言われ続けてきたのですが、それはどうなんだろうと疑問を持つことも出てくるようになりました。
人件費はコストなのか?無条件に削減すべきものなのか?いや、人件費削減ではなく、適正な人員配置をすれば、スタッフに時間的・思考的余裕が生まれ、自律的・自発的に動き出し、それに掛けた人件費以上の成果を出してくれた。そんな経験を重ねてきて、ここでもう一度「マネジメント」についてちょっと考えようと思いました。
すべての業種に当てはまるわけではないかもしれませんが、一度立ち止まって考えてみるきっかけになればと思います。まあ、うまくいったから、これが正解と思っていても、別のやり方だともっとうまくいっていたかもしれない。正解はありません!
マネジメントの意味
やはり、「管理」という言葉が目立っています。
2.人材を配置し、管理する
ということも、マネジメントの重要な要素の一つとなっています。
マネジメントという言葉は好きですか?
そんな、誰もが当たり前に使っている「マネジメント」という言葉が、死語になると、
ダニエル・ピンク著『Drive モチベーション3.0』 という本の中で訴えられているのが興味深かったので、どういうことなのか、この本の中から少し紹介させていただこうと思います。
モチベーション3.0の世界感を説明しようとすると、長くなってしまいますので、詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。
「マネジメント」が、死語になる!?
「マネジメント」は自然の創造物ではない。わたしたちはその点を時おり忘れてしまう。(中略)人間の発明品の一つにすぎない。
過去一世紀の間、根本的にマネジメントは大して変化していない。中心となる管理体型は、依然としてコントロールである。主な手段はあいかわらず外発的動機づけだ。
管理。コントロール。
管理やコントロールをすることが上司の役割と考えられてきた。
マネジメントは、管理される側の人間の基本的性質について、ある仮定に基づいている。人間の実行や進歩には、後押しが必要だ。報酬や罰がなければ、わたしたちはこれ幸いと動かずにそのまま同じところにいつづける。また、実際に動き始めたら指示も必要だ。しっかりとした信頼できる指針を与えなければ、人間はどこに行ってしまうかわからない。そのようにみなしているのだ。
だからこそ、管理して、指示を出していかなければならないし、そのために上司という存在がある。とされてきた。
しかし、この本の中で、企業家のジェフ・ガンサーは言う、
「マネジメントとは、オフィスを歩き回って、社員が出社し、仕事をしているかどうかをチェックすることではありません」
社員が最高の仕事をできる状況を作り出すことが、マネジメントの本質である
どのような上司のもとで働きたいですか?
また、自分の実力を発揮できるのは、どのような上司のもとで働いている時でしょうか。
それでも、管理された環境で働きたいと思う方もおられると思いますが、自由です。否定はしません。
ことによると、「マネジメント」という言葉そのものを、累々たる死語の山に投げ捨てる時期かもしれない。二一世紀は、「優れたマネジメント」など求めていない。マネジメントするのではなく、子どものころにはあった人間の先天的な能力、すなわち「自己決定」の復活が必要なのである。
管理やコントロールを主語とした「マネジメント」が死語になる。
素頓狂な主張だったかもしれませんが、一つの考え方としては十分、問題提起には
なるのではないでしょうか。
職場の主役が、現場スタッフであるならば、現場スタッフのモチベーションを上げるにはどうすることが最善か。色々と考えさせられました。
以上。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか (講談社+α文庫)
- 作者: ダニエル・ピンク
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/12/04
- メディア: Kindle版
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◆関連記事紹介◆
お酒を飲んだあと、ラーメンが美味しい理由
さてみなさん、忘年会・新年会シーズンが近づいてまいりました。
これから年末年始、お酒を飲む機会が増えてくるのではないでしょうか。
お酒を飲んだあと、体に悪いかもと思いつつも、ついつい欲しくなってしまうラーメン。美味しいですよね。
なぜ、お酒を飲んだあとに食べるラーメンが美味しいのか、その理由について職場の研修で話が出ていて、ほほーっと関心・納得しましたので紹介したいと思います。
結論からいうと、それは、炭水化物が関係しているそうな。
シメにラーメンを食べたいとは思わないという方もおられると思います。
また、シメにはハンバーガーを食べる地域があるとも聞いたことがあります。
そこで、まずは、お酒のシメ人気ランキングを調べてみました。
▼ランキング部分抜粋
特になしが1位ですが…
2位以下を眺めてみると、炭水化物(糖分)がほとんどを占めております。
なにか、法則があるのでしょうか!?
お酒を飲むと、炭水化物が欲しくなる理由
お酒を飲むと肝臓が働いて、アルコールを酢酸や水に分解・代謝しないといけませんよね。
詳しく言うと、
となり、最終的に無毒化されます。
その間、肝臓が一生懸命稼働しており、肝臓の別の機能である糖分の貯蔵を行うことができなくなるそうです。
糖分の貯蔵ができないので、糖分を摂取しろ!と体が訴え脳が反応します。
ここまでくれば、お分かりかと思いますが、
体にとって必要な物は、美味しく感じる様にできているので、ラーメン、お茶漬け、その他の炭水化物(糖分)は、お酒を飲んだあとは特に美味しいと感じるわけです。
というわけで、お酒を飲んだあとシメにラーメンとなるそうです。
体ってほんとに良くできていますよね!
おまけ。
無料で二日酔いを軽減する方法
これは、酒類販売業の講習に行った時に聞いた、無料で二日酔いを軽減する方法ですが、先ほど、アルコールは最後に水になると書きましたが、水がポイントになります。
お酒を飲んだら、水分補給をしっかり行いましょう、ということです。
いつ飲むのがいいか。寝るまでの間に水分補給をしっかりしておくと二日酔いになりにくいらしいです。朝起きて、のどがカラカラ、頭が痛いと思って水を飲んでも遅いらしいです。
店を出る前にお冷をもらう。寝る前に水を飲む。これだけで翌朝の二日酔い具合が大きく変わるそうですよ。ぜひ、お試しあれ!
小豆島ラーメン HISHIO ひしお 醤 オフィシャルホームページ