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朱い夏

キミたちがいて、ボクがいる

かっこわるいが、かっこいい。

社会・ニュース

家に帰るため、夕方の混雑気味の電車(JR阪和線)に乗っていた時の事。

駅に着き、乗り降りする乗客。

 

吊革を握ったまま、何気なくその光景を見ていたんですが、二十歳ぐらいの男性がひとり乗り込んできました。

電車に乗るやいなや、しょっていたリュックサックを前側にまわしてその体に掛けました。なにげない自然な動作で。前にリュックサックを掛けている姿は少し滑稽に映ります。

 

一瞬、この人はなぜ前側にリュックサックを掛けたんだろうと考えてしまいましたが、すぐに、

 

——ああ、そうか。電車内が混雑してるのを見て、ほかの乗客に迷惑にならいようにリュックサックを前側に掛けなおしたのか——

 

と理解できました。

と同時に、なんて素敵な青年なんだと、感心してしまいました。

そう思って周りを見渡してみると、もう一人、おじさまがリュックサックを前側に掛けておられるのを見つけることができました。

 

電車に乗る機会がそこそこあるという方からしたら、よくある光景なのかもしれません。

通勤は自動車で行っている私はそこまで電車内の習慣やルール等に精通しているわけではありませんでした。

そんな私にとって新鮮ともいえる光景を見ていると、知らず知らずのうちにそういったマナー・気遣いという心が自分の中で薄れてきている事に気づきました。

自分は自分、他人は他人。

他人のことが気にならなくなってしまっていた。他人のことを知ろうとなんてしなくなっていた。自分の権利を主張することばかりに、いささかムキになっていたかもしれない。と気付かされました。

 

「目と目があえば、こんにちは」

という標語があるが、現実は、

 

「人を見たら泥棒と思え」

が世の空気。

 

あなたは、どちらの世界で暮らしていきたいですか?

と問われれば、間違いなく前者と答えるだろう。

 

車内でのちょっとした気遣いに触れたとき、そのようなことを思った。

 

 

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特別お題「心温まるマナーの話」 by JR西日本
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/jrwest