女性脳を持った人間が重宝される社会
苦手で苦痛な、数字を覚えなければならない勉強をしていて、ふと、
うーん、とすると、企業が宣言する、「女性管理職の割合◯◯%目標」を、どうとらえたらいいのだろうか。数字だけ改善されたらそれでいいのか、という疑問に至った。
(やりたくもない勉強をしていると、急に発想が飛ぶことはよくあること)
「男性脳」「女性脳」という言葉を耳にしたことがある。
男性型の脳を持った人と、女性型の脳をもった人という意味であり、
必ずしも男性=男性脳、女性=女性脳ではない。
そういう意味では、人間は4つに分けることが出来る。
まだ、しっかりと確立したテーマではないかもしれないが、男性と女性の思考の違いは男女間のケンカなどを通して感じておられる方も多いだろう。
http://www.e-avanti.com/monthly/special/s-bishokujyu/2860より
確かに男性は、カタログをみてのスペック比較が好きという方が多いですよね。
さらに詳しく知りたい方はこちらで
・もっと深くわかりあうために。男女、脳の違いまとめ。 - NAVER まとめ
・実は誤解だらけ?男女差に関する7つの通説を科学で検証【前編】 - Menjoy! メンジョイ
「男性は正確な事実や数値データを記憶することに長けています。これは男女の記憶している内容の記録方法に、違いがあるため起きることだそうです」
・お遊び気分で→あなたは男脳?女脳?鑑定
では、なぜそれが冒頭での、企業が宣言する「女性管理職の割合◯◯%目標」をどうとらえたらいいのだろうか、数字だけ改善されたらいいのか。という疑問につながったのか。
それは、先ほどの画像や記事にも出ていた「数字」と関係があります。
①数字に強い社員(男性脳型)
↓
②それだけで頼りになると好印象
↓
③出世する
↓
④もっと出世して役員になる
↓
⑤男性脳型社会という企業風土が出来上がる
(①の社員、つまり男性脳を持った社員が優秀だという風土になっている)
するとどうなるか。
企業幹部たちは、部下に対して自分と同じような人間に育てようとする。それが正しいと錯覚したままで。そう、管理職はその上の部長の顔色を伺わねば行きていけないからだ。
こうなると負のスパイラル。男性脳型幹部は男性脳型の管理職を育てるし、男性脳型社員を登用する。
挙句、もうその企業では女性脳型の人間は活躍でき辛くなる。
しかし、その企業が女性客をターゲットとした企業だとしたらどうだろう。
男性脳の幹部が考えた男性脳型の店舗展開や商品展開が正しいとされた経営が行われていく。
大型スーパーの売場で、よくスーツを着た男性(本部の偉いさんなのだろう)があれこれ指示を出している光景を見かける。女性客がメインの売場でだ。しかし、いわゆる女性脳をもったおばちゃん幹部(らしき人)が、売場で指示を出している光景はあまりお目にかからない。
もう一つ例をあげよう。
Pさんの勤め先も女性客がメインターゲットとなっている。7割は女性客の小売店だと想像していただければと思う。
店長、その上の地域マネージャー、その上の営業部長、さらにその上の取締役。全て男性でことごとく数字が大好きな男性脳管理職たち。おまけにコンサルタントも男性脳。これが、男性消費者向けの企業なら問題ないかもしれない。しかし、何度も言うが女性をメインターゲットにした企業なのである。
会議に参加しても実績等の数字の発表やスペック中心の詰め込み式商品勉強会に辟易。
ただ、女性管理職も居るには居る。しかし、女性幹部の9割は、男性脳型の女性なのである。
今度も同じように法則が見えてきたではないか。
つまり、男性脳型の企業での女性管理職登用はどうしても男性脳型の女性が選ばれてしまうことになる。
(実はそのほうが男性幹部はその女性管理職を使いやすいからなのであるが)
これでは全く意味が無い。結局、男性脳型企業のままである。実際にはこんな会社がほとんどだろう。
結論に持っていくとこうだ。
男性脳社会の風土がある会社で男性幹部にとっては使いやすい男性脳型の女性が管理職に選ばれ、それで女性管理職目標の◯◯%を達成できたとしても、女性脳を持った本来活躍・輝いて欲しい人物は出世できず企業風土の変革につながらない(なにがイノベーションだ!)。さらにその企業自体の成長にも大きな打撃となる。
そして(誰も読んでいないだろうから)暴論じみたことを言わせてもらえば、男社会で勝ち残った女性は、言わば男よりも男なのである。そういう生き方しか出来なくなっていることが問題だ。誤解のないように。言いたいことは、男性脳が牛耳っている社会となっていることをまず変えなければいけないということである(女性脳の方も半分居るわけだから)。
女性客をターゲットにした企業は特に、男性脳型の風土を断ち切って、女性脳をもった社員を探し出し、その人物を育て上げることが課題なのである。
そうすれば、女性客が共感できる商品開発や、企業戦略、店作り、売場作り、が出来る様になるはずである。
男性脳も女性脳もその組織での比率・バランスを整え、お互いが補い合えることが必要であり、今の偏った男性脳社会を中和させて行くことができれば素晴らしいことだろう。
今回の記事を書くきっかけにもなった書籍紹介。