月の休暇をたった一日多くしただけで
僕の職場では、月の公休数が基準では9回となっています。
まあ、月に9回公休日があれば恵まれたほうかもしれませんが、まだまだぬるい。
一ヶ月30日だとすると、30ぶんの9。
そこをなんとか、30ぶんの10にしたい!
僕の職場は、土日祝も営業しているので(しかも24時間!!)休暇日がバラバラ。飛び飛びで休暇がある感じです(連休にしてもOKですが5連勤はキツイ)。
休暇日を9日から10日にすると、
2日出勤したら1日休みというペースになる!
ちなみに、当たり前ですが、正社員の場合、有休休暇を使用して月に9回休もうが10回休もうが月給は一緒。パート・アルバイトさんたちは、有休休暇を使用して、さらに出勤日数を増やせば月収も増やすことが出来ます。
(社員も出勤日数を増やせば月収も増えるのでは?という意見が出そうですが、みなし残業制度ってものがあってですね…)
そんなわけで、僕が勤務する店舗では、社員は平等に、公休日9+有休1で、月に10日休むことにしています。無理やりでもなんとしてでもです。(パート・アルバイトさんたちも希望すれば100%有休休暇取得可!)
数年ごとに異動があり様々な土地で勤務してきましたが、おどろくことに、どの店舗でもめちゃくちゃ感謝されるのです。「有休って使えたんや」「有休の使い方初めて聞きました」「働き方をこんなに変えることが出来るなんて知りませんでした」「しかも、定時で帰っていいんですか?」逆にこんな声も、「みんなが有休なんて使ったら店が赤字にならないんですか」そんなことパートさんが気にしたらあかん!って言ってあげました。前任の責任者からいままで、有休休暇はあって無いようなものとずっと洗脳されていたようです。前任の責任者も会社から洗脳されていたわけですね。
工夫すればなんとかなる!工夫するのをあきらめているだけの責任者は多い。
僕の職場では、社員だけの努力で休暇日数を増やそうとするのは無理があります。ありがたいことに、仕事を任されたい、活躍の場がほしいと思っているパートさんがいてくれたことも大きいです(もちろんそのパートさんは時給アップ!)。そういう方を見つけだすことも責任者の仕事だと思います。
そういうことで、なんとか、月の休みをそれぞれ10回ずつ確保できるに至ったわけですが、そうは問屋が卸さない。懸念される問題がひとつ。
本部の幹部です。
「おや?ここの店舗の従業員毎月有休休暇使ってるぞ?」
「新店ラッシュで人足らんし、ちょうどいい、ここの店舗から一人抜いてやれ!」
ということが現実に起こりそうだから恐ろしい。いや、冗談抜きで。
せっかく現場の工夫で楽しく働ける環境を整えたのに。それが幹部のやること?
実際、店舗からどんどん社員が抜かれていっている有様。人件費のパート比率を上げるとかいう謎の方針があります。
さいごに、悲しくなる事例が発生してしまいました。
社員Aが、社員Bに、「あんた休み過ぎちゃう?」
休みの数はAさんもBさんも一緒。たまたまBさんの10回の休みが偏っていただけのこと。Aさんにもみんな一回ずつ有休休暇使っているからね、と伝えていたのに。
Aさんは、しんどいのが仕事、きついのが仕事、歯を食いしばって耐え抜くのが仕事、そんな風に洗脳されてきた古手の社員さんでした。休みが増えたことにちょっと戸惑っていたのかもしれません。
『新入社員の意識調査「残業なし・休日増」初のトップ3入り』なんてニュースもあるぐらい、やはり休暇って大事だと思うのです。
おしまい。
気になったニュースを3つ
最近、スマホのアプリで、「Google Play ニューススタンド」を使い始めました。
Google Play ニューススタンド - Google Play の Android アプリ
スマホに始めからインストールされているアプリなのですが、今まで見向きもしていなかったのに、ちょっと気になっていじってみたらこれがすこぶるおもしろい。
自分に関心のあるニュースが次々とタイムラインに表示されるような同じタイプのアプリは他にもあるんでしょうけど、せっかく始めから備えられているアプリなのでこれを使っていこうと思います。たしか、グーグルニュースって、グーグル社の20%ルールから生まれたコンテンツだったはずなので、応援したいという気持ちもあります。(今はグーグル社の20%ルールはなくなっているらしい?)
自分にとって関心のあるカテゴリーをタップしていくだけで、自分好みの、いわば新聞を作る事ができるわけです。
例えば、「野球」というカテゴリーがあり、その中に「横浜ベイスターズ」というカテゴリーがあるのは想像がつきますが、さらに細かいカテゴリーとして、選手という項目があり、所属選手一人ひとりのニュースをタイムラインに表示させることができます。
僕は、筒香選手とラミレス監督を選択してみました。
他にも、自分の住んでいる市区町村単位でのニュースも選択できたりして便利です。
ひょっとしてと思って自分の勤め先を検索してみたら、そんなものまでカテゴリーになっていました。
まあ、今さらナニイッテンノ?と思われる方もいるかもしれませんが、電子機器の類には疎い方なので、ご寛容のほどお願い申し上げます。
気になったニュースを3つ
『人工肉が「本物の肉」に取って代わる近未来 死のない肉「クォーン」が急成長しているワケ』
ネットラジオの「もてラジ」で、『暴力の人類史』という本についての話題になった時、今は、動物を殺してその肉を食べるのが当たり前ですが、将来、動物の肉を食べないのが当たり前になるかもね、という話を聞いたあとだったので興味を持ちました。
宗教的、体質的、様々な理由や考え方で肉を食べられない、食べたくない人もいるので国や地域によっても普及のスピードはまちまちかもしれませんが、日本でも普及されるといいなと思います。この、人工肉が普及すると困る人たちもいるでしょう、記事を読んでいると、双方それぞれの思惑も感じられます。
次のニュース
『「日本ガックリ5位」「メダル逃す」 メダル偏重のマスコミ五輪報道に批判の声』
NHKの五輪中継や、報道番組、ワイドショーを見ていても、日本人選手の話ばかり。
日本人が銀と銅メダルを取った競技でも、金メダルの外国人選手の話はほとんど出てこない。そうではなくて、僕はすばらしい演技・パフォーマンスをもっと知りたくて五輪中継を見ているのになあ。日の丸ハチマキを付けた応援団にもいささか違和感を覚えます。メダルを取れずすみませんなんて言わすような空気はもちろんやめてほしい。
勝負は勝たないと意味がない、日本人が日本人を応援するのは当たり前、日本人選手がでていない競技を放送してどうする!という意見が大半だと思いますが、せっかくの国際試合なんだから、どの国の選手でもすばらしいものを見たいと思いますねえ。それが遠い国の選手より、身近に感じられる日本人だったらうれしいですよ。
3つ目のニュース
『「サク越え」を数える意味はあるか。元記者が伝えるキャンプ報道の裏側』
タイトルを見て笑ってしまいました。
ほんとにその通り。しかし、この記事を読み進めていくと、サク越えを数えるのにも意味はある、という話も出てきます。
選手は、サク越えを数えられ報道されることで、バッティングの調子を崩すこともあるそうな。サク越えを連発していたのに、別の日急にそれが止まるとそれだけで不振か、報じられサク越えにこだわってしまう。とくに、新人選手なんかは注目されます。
そうではなくて、選手の笑顔の数を数えてみるとか、監督の怒号の数を数えてみるとかどうでしょう。僕は、監督の怒号の数が多いチームは応援しませんし、選手の笑顔の数が多いチームを応援するだろうな。実際、プロ野球解説者の中にも、キャンプリポートで、チームの雰囲気を重視して見ている方も多いようですね。
おしまい。
潜伏工作員の話題について
「三浦瑠麗氏、ワイドナショーでの発言に批判殺到 三浦氏は「うがった見方」と反論」
三浦瑠麗氏、ワイドナショーでの発言に批判殺到 三浦氏は「うがった見方」と反論(アップデート)
に関連したニュースが話題になっているようです。
国際政治学者の三浦瑠麗氏が2月11日に放送されたテレビ番組「ワイドナショー」(フジテレビ系列)に出演し、北朝鮮のテロリスト分子が日韓に潜んでいると発言、とりわけ大阪が危険だとの認識を示した。
これに対し、Twitterでは「根拠がない」といった指摘や、在日コリアンに対する憎悪を煽りかねないと懸念する声が上がっている。
そして、この度の騒動の中で、こういう書き込みを目にしました。
「喫茶店の隅で朝鮮語でこそこそ喋ってたりしたら怖いよ。」
この意見を見て、この問題の深さを感じました。
テレビで偉い学者さんが潜伏工作員(スリーパーセル)について「大阪が今ヤバイ」という発言をしていたら、こんな風に感じてしまう方もおられるのでしょうね。
朝鮮語でコソコソとしゃべっている人がいたら、日常会話をしているだけであっても、何を話しているのかわからない。疑心暗鬼から、きっと、テロ計画の打ち合わせ。奴らはテロリストだ、と思ってしまうということなのでしょう。
そして思い出したのが、
第二次世界大戦の沖縄戦で、琉球方言を使用していた沖縄の住民が、スパイと疑われ、日本軍に殺されたという凄惨な出来事。
東京や京都、神戸、大阪に北朝鮮のテロリストが潜んでいるんですよ、大阪が今ヤバイなんてことをテレビ放送で発信してしまうとどうなるか、簡単に想像できます。
この番組は地域よって異なるかもしれませんが、日曜日の午前中に放送されています。小学生も見ます。クラスには在日外国人の児童もいます。
頭のいい学者さんなんだったら、あとから釈明しないといけないような発言はしてほしくないなと思いました。
日本は、義理チョコをやめよう。
義理チョコ問題について。
チョコレートメーカーのゴディバが「義理チョコをやめよう」という広告を出したことが話題になっているようです。
えッ、チョコレートメーカーがそんなこと言っていいの?と思う方もおられるかもしれませんが、広告としてはインパクトがあって話題になっているぐらいなので成功と言えるのではないでしょうか。自虐的なキャッチコピーが受けるという話もよく聞きます。
もし、「義理チョコもゴディバで!」といった広告なら大したインパクトは無いですし。
しかし、ゴディバは宣伝のために義理チョコをやめようと言っているのではないわけです。
「バレンタインデーを、好きになってください。」という広告に書いてある文言からもわかります。
女性の方はバレンタインデーが近づくと、職場の男性に義理チョコを渡すべきか渡さないべきかといった事に悩まされていたんだなと、改めて気付かされました。
楽しいはずのバレンタインデーがただの苦痛な日になっていたわけですね。バレンタインデーに自分が公休日だったらラッキー!ってなもんでしょう。
職場や生活をしている上でお世話になっている人や好意を抱いている人に感謝の気持ちを込めてチョコをプレゼントするというのは悪くないイベントだと思います。チョコである必要はないですが。
お客様が楽しくないバレンタインデーは、私たちチョコレート会社にとっても楽しくないバレンタインデーです。
と、ゴディバジャパンの社長は言っています。
バレンタインデーだから仕方なく買うといった義理チョコが売れ続けるとすると、それはつまり、女性たちはバレンタインデーがどんどん嫌いになっていくということで、バレンタインデーの未来がなくなってしまい、今ほどチョコが売れなくなってしまう。そんな危惧を感じた広告なんでしょう。
クリスマスやハロウィン、イースター、そしてバレンタインデー、西洋文化が日本に入ってくるのはいいけれど、日本のソレはなんか変。
生理休暇に関するニュースを見て考えたこと
あるニュースが目に止まりました。
「生理痛で会社を休めますか? 生理休暇取得率が低いわけ」
生理痛で会社を休めますか? 生理休暇取得率が低いわけ (大手小町(OTEKOMACHI)) - Yahoo!ニュース
というニュースです。
生理休暇取得率が低いことについての問題提起がなされています。
このニュースにはこうあります。
佐藤製薬が2016年、20~30代の働く女性442人を対象に行った調査によると、仕事に集中できないほどの生理痛を経験した人は53%。うち69%が仕事を休んだことがないと回答した。
この数字を知って驚きました。我慢している女性がこれほどいたんですね。別の言い方をすると、男性は(僕は)何も知らずに女性に我慢させてしまっていたわけです。ずっと男社会が続いてきたことの弊害です。
厚生労働省が全国約6000事業所を対象に行った調査では、2014年度に生理休暇を取得した従業員は0・9%。1997年度は3・3%、2003年度は1・6%で、取得率は減っている。
取得率は増えてきているのかと思ったら、減っているという。
これは、非正規雇用の女性が増えてきているため、立場が弱い(本当は平等なはず)ため休暇を取ることをためらってしまうことが考えられるそうです。
ネット事業を手がける「サイバーエージェント」(東京)は14年、(中略)生理休暇や婦人科の受診、不妊治療による休暇などを取る際、全て「エフ休」と上司に伝えて休むことができる。同社の女性(30)は「男性上司には生理とは言いにくいので助かる」と話す。
こうした、女性が働きやすい環境を整備していっている企業が注目を集めています。
こういう企業が注目され世に広まることは、誰もが働きやすい、生きやすい社会になるためにとても重要な事だと思います。
同社広報室の上村嗣美うえむらつぐみさんは「人手不足の中、優秀な女性に辞めてほしくない。女性が働きやすい環境を整えることは、会社にとってもプラスになる」と説明する。
誰だって、従業員を大切にしてくれる会社で働きたいですよね。
従業員を大切する企業に優秀な人材が集まる
従業員のモチベーションも高いので業績も上がる
業界のリーディングカンパニーになる
成功事例として、同業他社が真似をする
マスコミでも従業員満足の重要さが取り上げられる
日本が寛容な社会に生まれ変わる
と、いいですね。
生理休暇だけに限った話ではありませんが、そのような多様性を認め寛容な企業を、地道ではありますが応援していきたいですし、自分の勤める会社もそう変えていければと思います。
今だに、
生理痛で休む?男なのに育休を取る?人おらんのに?仕事をなんやと思ってるの?給料もらってるんちゃうの?遊びちゃうねんで?
なんて言葉が上の方から聞こえてきて悲しくなったりします。
そんな会社は、優秀な人材ほどとっとと辞めていくものということが分かっていない。
最後、愚痴っぽくなってしまいましたが、このニュースを見て考えさせられました。
雪のダルマ寺、勝尾寺
大阪北部あたりの寺院に行って参りました。
と、お寺のはしごです。
特に、勝尾寺が楽しかったので、その様子をメインに記しておきたいと思います。
勝尾寺
勝運祈願・水子供養・人形供養・大阪観光 ::: 西国二十三番札所 勝尾寺
箕面の山にあるのでものすごく寒い。雪がチラついていました。
山門
山門を抜け歩いていると、灯籠にアレが所狭しと並べられています。
近くに寄って見てみると、
ダルマさん達でした。
ここ勝尾寺は、ダルマで有名なお寺なのです。
大小様々なダルマが祀られています。
こ、これはッ、
雪+ダルマ。
雪ダルマさんじゃ、あ~りませんか!
ツララができています。大阪に住んでいるとなかなかお目にかかれない。
想像以上に、あちこちダルマだらけ。
ダルマにピントを合わせてみるというセンス。
本堂。真冬のためか、参拝客は少ない。
鐘のところにも。
ダルマの赤がいいアクセント。勝尾寺って隠れインスタ映えスポット!?
またまた、雪ダルマさん達。
境内には滝もあります。箕面に滝は付き物なのです。
画像手前には、滝からのしぶきでツララが出来ています。
勝ちグミという、おみやげが売ってました。
はじめて行った勝尾寺。おもしろかった。
あちこちに並べられているダルマの世界感がおもしろい。
ダルマ同士が寄り添って社会を作り出している感じといいますか、道端で猫が集会を開いているような、そんな、風景に溶け込んでいる感じ、日常感を覚えました。
他にも、あと2つのお寺に行って参りました。
中山寺
妊娠さんの腹帯が頂ける安産祈願のお寺で、「なかやまさん」と参拝客にたいそう愛されているお寺です。
阪急電車宝塚線、中山観音駅のすぐそばにあります。久しぶりに阪急電車を見ました。高級住宅街の宝塚で見ると阪急電車もやんごとなく見えるから不思議。
大願塔
真新しい五重塔
総持寺
最後に総持寺に寄って帰りました。
大阪府茨木市にあります。ちなみに茨木市といえば僕の故郷でもあり、阪急京都線は梅田に行くのによく利用していました。そういえば、2018年3月にJRにも総持寺駅が出来るとか。
山門
本堂。急にめっちゃ雪。
お土産屋さんで、ビビビときて衝動買い。おもしろい。
空海さんがよく手に持ってるやつ。袈裟留めのピンらしいのですが、袈裟は持っていないので、ネクタイピンとして使用予定。
たのしい一日でした。
ひめゆりの乙女たち
「ひめゆりの乙女たち」という本を読みました。
ひめゆり学徒隊の話を中心に、沖縄戦の悲惨さについて淡々と記載されています。
僕にとって衝撃的だったところをいくつか振り返っておきたいと思います。
離島の悲劇
沖縄戦の凄惨なできごとの一つに、いくつかの離島でおこなわれた非戦闘員の集団自決がある。
米軍が上陸すると、日本軍守備隊が住民に、「軍の行動をさまたげないため、また軍部隊に食料を提供、確保するため、いさぎよく自決せよ」と命じ実行させたもの。
日本軍が、離島の住民たちに軍のために自決を命じたとある。
この本の中で、仲宗根政善さんが、
『どんな理由があっても戦争は許せない。生命が最上のものだ。生命のなかにこそ最上の価値がある。国を守るとはいったいどういうことか。国民の生命を守らずして、何を守るのか。』
とおっしゃっていますが、まさに何を守っていたのか。
米軍・日本軍による二重の犠牲
日本軍により殺されたり、自決を強いられた人も少なくない(全体で800人を超える)。沖縄方言でしゃべっていてスパイと疑われ殺された人、銃剣で脅かされ壕を追い出された人、「敵に知られる」としかたなく泣き叫ぶ赤ん坊を手にかけた母親など、沖縄本島だけでなく、周辺の離島をふくめ、いくつもの惨劇が起きている。
また、別の章にもこうある。
糸洲の第二外科壕は米軍の馬乗り攻撃にあい、学徒隊は夜の暗闇に乗じてかろうじて脱出した。
馬乗りされ、米軍の降伏勧告があった時、応ずれば背後から日本軍に撃たれ、応ぜず抵抗すれば米軍の爆弾投下や火焔放射で殺されるといった壕もあちこちであった。
馬乗り攻撃とは▼
キーワード沖縄戦(37)馬乗り攻撃 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
鉄血勤皇隊(男子学徒隊)
沖縄師範学校(男子部)と県下中等学校九校の生徒たちは、昭和二〇年三月、日本軍司令部の命令を受けて鉄血勤皇隊に組織され、入隊した。県立第一中学校では入隊に先がけ、371人の隊員全員が遺書を書き、遺髪を残した。
四月一日に米軍が上陸すると、地理に明るく、若さの敏速さを活用されて、学徒隊員は兵士同様、あらゆる戦闘任務を課せられた。
最終的に、男子学徒890人が帰らぬ人となったとのこと。
ただそこに住んでいただけということで、中高生の子どもたちが米兵との殺し合いをさせられた……
知らないことだらけだった
この本を読んで、つくづく僕は戦争について、沖縄戦について知らないことだらけだったなということを思い知らされました。
それまで普通に暮らしていたのに、急に戦争に巻き込まれ、怖い思いをし、目の前で仲間が吹き飛ばされ、焼かれ、犠牲になっていった。各地で行われた空襲、原爆投下。罪のない多くの国民が犠牲になった。
国を守るために犠牲になっていった尊い人々がいたおかげで、今の(平和な)日本がある。といった意見に出会うこともあるが、本当に犠牲になる必要があったのか?その方たちが犠牲になったから今の(平和な)日本があるのか?そういうことにしておかないと亡くなっていった人たちが浮かばれない?そんなふうに思っていたら、また同じ過ちを繰り返すんじゃないのか?遺族の気持ちは?これからも日本に住んでいくからには、どういう国になってほしい?
ものすごく考えさせられました。もっと知りたいと思いました。
日本が敗れ配られた「生命を助けるビラ」(上)と、米軍に配られたビラ(下)。