ぬけられます
今から73年前の今日(3/10)未明、米軍の爆撃機B29約300機が東京下町の住宅密集地を無差別に襲いました。約38万発の焼夷弾によって、10万人以上の命が奪われました。滝田ゆうが描いたのは、戦禍で失われた東京下町、向島区の寺島町、玉の井。滝田の記憶の風景が鮮やかによみがえります。 pic.twitter.com/fkhNpi1apG
— 弥生美術館・竹久夢二美術館 (@yayoi_yumeji) 2018年3月10日
ずっと眺めていたくなる絵。
ゆったりとした時間の流れを感じさせてくれるこの絵に惹かれます。
それにしても、色街で「ぬけられます」とは意味深ですね。
滝田ゆう展、観に行きたいなあ。
昼と夜の街の顔。
「昭和×東京下町セレナーデ 滝田ゆう展」
スマホでプチトリップ気分
いま、「FMゆきぐに76.2」を聞いています。
仕事が休みの昼下がり、スマホから流れるFMゆきぐにを聞いています。
新潟県には行ったことがないですが、大阪にいながら新潟の放送が聞けるのってちょっと楽しい。名前が、「FMゆきぐに」っていう放送局名も大阪人には新鮮。
放送を聞いていると、国道17号線の話題が出ており、どこを通っている道路なのかも分からず、検索してみると、東京と新潟市をつなぐ国道ってことを知りました。ああ、新鮮。
新潟(魚沼)に住んでいてこの放送を聞いている人にはいつもの日常なのでしょうけど、大げさかもしれませんが僕には非日常。新潟からの春の便り、農作物とニジュウヤホシテントウ(別に新潟だけに生息しているわけではないが)の話題、地域で活躍しているミュージシャンのライブ音源、それと、一番新鮮なのがCM。そこの地域とは関係ない人が聞いても役に立たないCMたちですら新鮮。
遠い地のラジオを聞くだけで、影響されやすい僕は、ちょっとした旅行気分になれます。つくづく、影響されやすい性格でラッキーだったなと。スマホアプリのチャンネルを変えれば、北海道気分、湘南気分、沖縄気分も味わうことが出来ます。テレビではなかなかこういう気分にはならないのは、それに慣れてしまったからなのか、視覚ではなく聴覚からの情報だけという環境がなせる技なのか、とにかく、ラジオは想像力をかきたてられます。
ラジオでのつかの間のプチトリップですが、実際に訪れる旅行に似ていて、現地の人にはなかなか分からない魅力に気づけることもあるのかなーなんて思ったりもしました。
僕は、東北とは縁のない人生を送ってきていますが、行ってみたいところでもあります(長岡まつりの花火大会とか。「FMながおか」も登録した)。たかがラジオかもしれませんが、スマホ一台で色んな土地に触れられるのってほんといい時代だし、そんなことで満足できてしまう自分をほめてあげたい。
おしまい。
(スマホのスクショ)
アンケートに追加して欲しい項目
アンケートに関する話をひとつ。
▲こちらは、よくあるアンケート用紙。
小売店であれば、各項目の◯◯には、レジ対応や接客時の対応、従業員の商品知識はどうだったか、品揃えはどうか、価格についてはどうか、などが入ります。
ただ、それぞれの項目って誰が決めたのでしょうか。企業側ですよね。サービスを提供する側が自社の企業理念や営業方針などによって決めたもの。
これっておかしくないでしょうか。
企業側が重視しているサービス内容と、顧客側が重視している受けたいサービス内容にズレがあると、このアンケートは企業側の自己満足のための調査に過ぎなくなってしまいます。
では、どういうアンケート内容にすればいいか
サービス内容の満足度と同時に、顧客が本当にそのサービスを重要視しているのかを問うアンケート形式にする必要があります。
例を挙げると、このようなアンケートになります。
これだと、顧客達が何を望んでいるのかを知ることが出来ます。企業側の考えを顧客側の考えに近づけることが出来ます。企業側が今後力を入れて取り組んでいくべき方向性・課題も見えてきます。(このアンケートでは、「普通」の点数が付けられなくなっていますので、記入する側がストレスを感じるようであれば、真ん中の点数も用意したほうがいいと思います)
アンケートの記入をしないといけないとして、「顧客にとっての重要度」という項目があるアンケートと無いアンケート、どちらのアンケートに記入したいと思いますか。
僕だったら、より自分の意見が企業側に影響を与えられそうなアンケートの方が、店作りに関わっている感じがしますし、顧客の求めているものにもっと取り組もうとする企業側の姿勢に悪い気はしません。
おしまい。
1998年発売の本ですが、イチ推しの一冊。参考にさせていただきました。
「男は男らしく」、「女は女らしく」ではなくて……
探偵ナイトスクープで上岡龍太郎さんが局長をされていた頃、今から20年ぐらい前でしょうか、古い話なのでどういった調査だったか覚えていませんが、
街行く人に、「人生において大事なことは?」というようなことを聞いてまわるという調査がありました。
そのVTRで、インタビューに応えていたおばあちゃんが、
『「男は男らしく」、「女は女らしく」生きていくことが大事です』という話をされていた。
そのVTRに出ていた探偵さんも(誰だったかは覚えていません)、そうですねぇ、うんうん。というように話を聞いていました。
僕も、このおばあちゃんが長い人生を経てそう言ってるんだから、そうかもなあ、としみじみして見ていました。スタジオの空気もそんな感じでした。
VTRが明けてスタジオでのやりとりで、上岡龍太郎さんが、
「男は男らしく」、「女は女らしく」なんて言ってたらダメ。そうじゃなくて、「自分は自分らしく」生きていこうとすることが大事なのです!
と、ピシャリとおっしゃいました。
テレビを見ていて、ほんまや!と、ハッとさせられました。
男だからこう、女だからこう、って決めつけるのはいけないし、そんなよくわからない風潮に疑問を持たず流されていた自分が恥ずかしくもありました。
僕の中で、価値観が正しい方向に修正された瞬間でした。
(今も何かと流されがちですが…)
20年ぐらい前の話ですが、今でもそのことはハッキリと覚えています。
おしまい。
ティール組織を知る
「ティール組織」という考え方が広まりつつあるらしい。
いったい何なのか、難しそうですが、なんとなくでも理解していこうと思います。
ティールというのは色の名前で青緑色を意味します。本書では、組織の進化形態が説明され、アメリカのインテグラル理論に基づき、組織をレッドやアンバー、オレンジ、グリーン、ティールと何色かに分類しています。
組織を色分けして分類するんだということがわかります。
ブラックでもホワイトでもない「ティール(teal)な会社」とは?
▲分かりやすくまとめられています
それぞれのカラーについて、とても分かりやすい画像がありましたので引用させていただきます。
なんとなく、理解できました。
「モチベーション3.0」もそうですが、こうやって分類されると分かりやすいです。
業種によって向き不向きがあり、目指すカラーはそれぞれかもしれませんが、Tealの『ボスのいない、自律的な組織。組織の目的も、集まったメンバーにより進化する。メンバーの生きがいをサポートする/しあう組織。』というのは魅力的です。
僕は、「アメとムチ(信賞必罰)」という考え方がきらいなのでOrangeではなく、GreenやTeal組織が合うのかもしれません。そういう組織を目指したい。
(なんでも管理したがる側の人間からしたらOrangeの組織のままでいたいでしょうね。)
「戦略一致、戦術対立の精神」という言葉もありますが、やはり、戦術(手段)ぐらいは押し付けられたものではなく、自分たちで考え納得したやり方で挑みたいもの。
目的を決めたら、本気で権限委譲を行い手段は現場に任せる、上司は口出しをしない。僕の場合、これだけで仕事が楽しくなる。モチベーションが上がればいずれ結果もついてくる。理想的すぎるかもしれませんが経験上これは事実。上司はただニコニコしてスタッフたちのやることを見守っていれば良い。そして、ボスのいない自律的な組織へ。
何の疑問も持たず、Orangeの組織のまま、そのやり方が正解とされた組織で、アメとムチによって、または、恐怖や脅しによって運営されている組織は、時代に取り残され、スタッフはどんどんもっと働きやすい組織へと移っていくのではないかなと思います。
そうならないためにも組織のまとめ役の方は、Green化、Teal化へと考え方を変えていってみてはいかがでしょうか。GreenやTealの考え方をもった人が昇進していくような組織は強くなることでしょう。
おしまい。
会社からにらまれるから労働組合には入りたくない?
「会社からにらまれるから労働組合には入りたくない」
労働者の中にそんな声がまだまだあるのが、労働組合のこれからの課題であり、もっと労働組合の事をわかってもらうことが必要だ。そんな事を言っている労働組合の方がいました。その発言を聞いて個人的に思ったことをまとめておきます。(稀なケースかもしれませんが)
「会社からにらまれるから労働組合には入りたくない」人もおられるでしょうが、
むしろ、その逆で、労働組合が会社とズブズブの関係になっているから労働組合に加入したくないっていう意見のほうが多いように思うのが僕の感じているところ。
労働組合への理解度が低いことを会社のせいにしているのではないでしょうか。
会社が安定していくことが我々労働者の利益につながる。会社が潰れたら元も子もないよね?会社あってのこその労働者。だから会社の発展に貢献できる社員をもっと増やさないといけない。そんな事を言っている、すっかり経営者気取りの労働組合幹部さん。
なんか違うなと思うのは、僕の労働組合への理解度が低いだけ?
労働組合の会合で、会社側の偉いさんがあいさつのスピーチをしに来る。そして、我が社にはこんなすばらしい労働組合があって私も嬉しく思います。なんて言っている。それを聞いてうれしそうにニコニコしている組合幹部。拍手喝采の会場。
多数決で決まっていく議案。「異議なし」という誰かの大きい声で決まっていく議案の数々。そして、少数派が声をあげにくい会場の雰囲気。
「会社ににらまれる労働組合」だったら加入者も増える!?
おしまい。(メリットの方を書くのを忘れた。そのうちにでも)
年間総労働時間が減り続けている!?
『どうする 労組の「働き方改革」(上)』( 西尾 力の「BEST主義の組合活動のススメ」 )
という記事を読んでいたところ、あるグラフが掲載されており、それについて思ったことを少し書きます。
日本の年間総労働時間の平均は、厚生労働省「毎月勤労統計調査」によれば2015年で1734時間であり、1993年の1920時間と比較して、年間186時間も減少しています
ふむ、1993年から、22年後の2015年には、年間186時間も労働時間が下がっているのか!えッ、ほんまかいな?
と思っていると、すぐに、だけどだまされてはいけないですぞと、このように解説されています。
■年間総労働時間の統計の見方に注意
(中略)実は、この統計数字にはからくりがあって、分母の労働者数にパートタイム労働者なども含まれているからです。パートタイム労働者を除いた、一般労働者の平均でみると、1993年は2045時間で、2015年でも2026時間と、ほぼ変わらない状態にあることに注意が必要です。
これが、そのグラフです。
見にくいかももしれませんが、平均総実労働時間(パートタイム労働者を含む)と書かれています。
また、このグラフには、パートタイム労働者の割合も載っています。
平均総実労働時間が減少し続けている理由は、パートタイム労働者の割合が増えているので、総実労働時間の平均が減少しているだけだったのです。
そして、一般労働者の平均総実労時間はほとんど横ばいです。
このグラフはパート比率も同時に掲載されていたり、パートタイム労働者を含むと明記されているので、良心的に作成されているなと思いますが、これを、一部分だけを抜き出し悪用することもできるなと思いました。
「平均総実働時間(パートタイム労働者を含む)」の折れ線グラフだけを抜き出し、さらに「パートタイム労働者を含む」という記載をなくしたグラフだったらどうでしょう。
与党がやってきたことは正しかった!働き方改革の成果が出ている!なんてことに使われかねない。
次のグラフは、グーグルで「平均総実労働時間」で画像検索したら最初に出てきた画像です。
平成15年までのデータですが、平成27年(2015年)では、先程あげた数字では、1734時間でしたね。このグラフの折れ線はさらに下降します。(ただし、最初のグラフでは事業所規模が5人以上なので少しちがいます)
総実労働時間は右肩下がりです。
しかし、これは、一般労働者だけの数字でしょうか、パートタイム労働者を含めた数字でしょうか、また、パートタイム労働者の割合の推移は?記載はありません。
この2つめのグラフだけ見せられると、労働時間は年々減ってきている、働きやすい社会になっていっていると、錯覚してしまいそうです。
このような怪しいデータやグラフはあちこちに溢れているんでしょうね。見抜ける力を付けていきたいもんです。
ちなみに、『どうする 労組の「働き方改革」(上)』という記事の主旨とは関係ありませんのでよしなに。
おしまい。