今回の緊急事態宣言発令に至る流れは不健全?健全?

 

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言について、このような話のやりとりがあった。

覚えている範囲で簡単にまとめると、

 

A

今回の緊急事態宣言は、野党やメディア側から早く実施したほうがいいのではないかという声が大きかった。そうなると対象地域の国民の私権が一部制限される形となる。

今回の件に関しては、発令が必要であるのは異論はない。

しかし認識しておかないといけないこととして、一番まずいのは国民の側が私権を制限することを認めてしまうことであり、それは、人類の歴史で見るとあまり健全ではない。

私権が制限されてしまうというようなことに関しては、懐疑心を持っておかないといけないのに、今回はそれが逆転してしまっている。

 

B

不健全とは思わない。変えてほしいというメディアや国民の声が湧き上がり、その結果政治が動かされることが王道ではないか。

ただし、国民が望んでいないことを変えようとするのはいけないこと。

今回の緊急事態宣言は、早くやってくれと国民の側からの声が湧き上がった結果で政治が動いた。それはいい流れ。国民はそんなに愚かではない。

 

 

というものだった(あくまでも僕が聞いた話の流れです)。

まず言っておきたいのは、国・政治が頼りなく、多くの国民に寄り添っていないということが発端であることは間違いない。新型コロナが騒がれだしてから3ヶ月近くたつわけで。

 

さて、今回の緊急事態宣言発令に関してのAの話とBの話。一方は不健全である。一方は健全である。という2つの主張。

 

Aは、日本の将来のことも含めて心配している。

今回は新型コロナ感染についてだったが、国民が緊急事態宣言を経験しそれに慣れてしまった場合を想定して感じた危惧を訴えようとしている。世論によって政治が動き国民の私権が制限されてしまうのは健全ではないということだろう。

Bももちろんそのことは分かったうえで、国民からの声を突き上げる形であっても新型コロナ感染拡大を早くなんとかしないといけないという思いの方が強いことがうかがえる(もちろんそうなってほしい)。

また、国民は愚かではないので、国民の声が政治を動かしたことはいい流れであり、これから日本が国民の声でよくなるかもしれないという希望も含まれているように感じた。

 

なかなか、話を聞いていて興奮しました。

不健全か健全か。AとBどちらに共感するかと問われれば、現在の僕の答えはAです。

国民の声をあてにして本当に大丈夫なのでしょうか?その国民の声で今の政権が続いているわけで。簡単にテレビの情報に流されるのが国民の大半ではないでしょうか。

年間の自殺者が約2万人、非正規労働者問題、年金問題少子化問題、沖縄の基地問題原発問題、税金の使い方の問題、政治家の汚職問題などの問題があるが、テレビなどのメディアにコントロールされて、おかしいという声が今の日本ではなかなか湧き上がらない状況。

もし、国民の声によって、誰もが暮らしやすい社会になり、ああ、日本に生まれてよかったと思える方向に進んでいるのなら水を差すつもりはありませんし、そうなることを望みます。(少し話が散ってしまいました)

安倍首相は会見で、国民の私権に制限をかけたくないからこそ、これまで緊急事態宣言を出さないようになんとか踏ん張ってきた。というようなことを言っていましたが、信用できますか?

なおさら、Aの話のように、今後のことも踏まえ、国民の私権が崩されることに関しては慎重に、懐疑心を持って構えておいたほうがいいと考えてしまいます。制限される側が自ら制限をかけてくれと声を上げることについて僕もたしかに不健全と思えるなと感じた次第です。

AとB、どちらも新型コロナ感染が早く収束してほしいと願っているのは当然一致していますし、それを願っていない国民はいないということは言うまでもありません。

 

 

以上です。

社会問題に関しては知識が乏しいため、あまり話題にすることはないのですが、覚えておきたい2つの対象的な考え方が聞けて勉強になったので恥を忍んでここに記しました。

 

AとBの発言内容は、発言者の意思をすべて反映できていない可能性があるため、発言者の名前等詳細は伏せておきます。このような話はよく議論のテーマになると思うので例題として受け取って頂ますようお願いいたします。

 

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