常連になればなるほど、損をする!?

 

とある大手の電機店に行ったときのこと。

パソコン売り場で商品を眺めていたら、店員さんが寄ってきたのですが、パソコンの説明をしてくれたわけではなく、光回線(プロバイダ)の売り込みをしてきました。そこの電機店の店員ではなく光回線会社のスタッフだったわけです。まあ、よくある話。

 

ちょっとだけ話を聞くと、その光回線の契約内容はこうでした。

料金は税込みで月々約3,000円。

ただし条件があり、2年契約。

そして、2年目からは2,000円アップの月々約5,000円というものでした。

 

月々3,000円程度なら安いかなと思いましたが、2年目からは約5,000円。

つまり、2年間支払う総額を24ヶ月で割ると、月々約4,000円ということになります。

 

用はなかったので、軽くお断りし店を出たのですが、ふと、こんな事を思いました。

 

あれ?2年間だけだと、月々の支払額平均は約4,000円だけど、3年目以降も使い続けたらどうなる?

安いのは1年目だけで、2年目以降はずっと月々約5,000円。

支払うことになる総額を月数で割るとこうなります。

 

3年使うと、総額156,000円、月々4,333円

5年使うと、総額276,000円、月々4,600円

10年使うと、総額576,000円、月々4,800円

  

安さにつられて契約しても、そのまま何年もズルズルと使い続けたら、月々3,000円は安い!と思って契約した意味がどんどん薄れていく。

 

いや、もともと5,000円が適正価格なんですよ。だから10年使っても今加入すればお得なんですよ。なんて言われても納得できますか?

月々3,000円に釣られて契約したのがバカみたい。と、どうしても思ってしまいます。

 

最初は2年たったら解約すればいいやって思っていても、契約会社を変える手続きがめんどくさかったり、解約できる期間を見逃してしまったり、解約には工事が必要ですとか言われて、工事?なんか大げさなことするの?だったら、めんどうだし今のままでいいかって思ってしまったりしている人も多いのではないでしょうか(僕もそう)。

 

使えば使うほどさらに安くなる、というのならよく分かります。

近所のスーパーでも、その店で買えば買うほどポイントが溜まりやすくなるゴールド会員やシルバー会員とかあって常連さんにはメリットがあったりします。

しかし、今回の話のように長いこと使っている常連さんにやさしくない場合もある。

利用者が勝手に、私は長いことこの会社のサービスを使っているからきっとお得な契約内容になっているうんだろう、とさえなんとなく思っているかもしれません。

 

 

安いのは1年目だけというサービスがあり、月々の支払い平均額を抑えたいのであれば、やっぱり2年縛りなら2年で解約しておくのがかしこいのでしょうね。

 

そんなん当たり前やん、何をいまさら、と言われそうですが、言いたかったことは、常連さんに負担させてその儲けた資金で新規顧客を獲得するのかと捉えられても仕方がないやり方がなんか嫌ってことです。

実際計算してみたら、それをより実感できたというお話でした。

 

おしまい。